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NK細胞療法によるがん予防・治療

はじめに

がんの治療法には手術療法、化学療法、放射線療法の三大療法があり、がんの種類や病期(がんの進行度合い)によって単独であるいは組み合わせて用いられています。この中で手術療法は治癒の可能性が高いものの、多くは比較的早期のがんが対象となります。進行がんでは治癒率が著しく低下するか適応そのものがなくなってしまうからです。その場合には化学療法が選択されますが、白血病などの一部を除き、治癒を期待することは難しく、延命を主眼に置いた治療となります。化学療法の問題点は、副作用が非常に強いことや奏効率(一定期間、腫瘍が消失もしくは一定レベル以上縮小する割合)が 2~3 割ほどしかないということで、これは言い換えると 7 割程度の患者さんには効果がなく副作用だけがあることになります。さらに化学療法には治療開始当初に効果があったとしても一時的なものが多く、いずれは効果がなくなってしまいます。

本治療の内容および目的
本治療はあなたご自身から採血した血液に存在するNK細胞を培養することで増殖・活性化させあなたの体内に戻すことで自己の免疫力を高めることで「がんを小さくする」、あるいは「がんが大きくのなるのを遅くする」ことを狙った治療法です。また、あなたご自身の細胞を使用するため体に負担および副作用が少ないです。 本治療は従来がんの治療方法である手術・化学療法・放射線療法の次に「第4の治療方法」として多くの大学病院を始め各医療研究機関でも研究が進められているとともに実際に治療が行われています。

NK細胞とは

NK細胞とはリンパ球の一つで、体内にあるウイルスやがん細胞を殺傷することができる細胞です。また、NK細胞は主に免疫応答の初期を担当する自然免疫の一員に分類され、ウイルス感染の拡大阻止や発生したがん細胞の排除といった重要な役割を担っています。しかし、ヒトの体に存在するNK細胞数は全体リンパ球から10%以内であると知られてます。本治療はあなたご自身のNK細胞を無菌状態の維持が可能であるクリンルームの中で培養し増殖および活性化させ体内に戻す方法です。