よくある質問
さまざまな細胞に変身できる細胞のことで、未分化状態にある細胞です。このような未分化状態において適切な条件を合せれば、多様な組織細胞に分化できるため、損傷した組織を再生する治療に応用したものを幹細胞治療といいます。大きくES細胞、iPS細胞、体性幹細胞に分けることができます。
体性幹細胞とは?
分化を完了した組織や臓器内に存在している幹細胞、すなわち私たちの体内に存在する幹細胞のことです。 体性幹細胞は脂肪、胎盤、骨髄、臍帯血などに多く存在し、血液を作る造血細胞、組織再生に用いる間葉系幹細胞などに分けることができます。
間葉系幹細胞(MSCs)とは?
軟骨細胞、神経細胞、筋肉細胞などの中胚葉由来細胞に分化できる体性幹細胞のことを指します。
体性幹細胞の治療における作用とは?
抗炎症作用、パラクライン効果、免疫調整作用などがあります。
パラクライン効果とは?
幹細胞が多様な成長因子やサイトカインなどを分泌して近くの細胞の活性を促進させる効果のことを指します。
免疫調整作用とは?
体の免疫反応が過剰であったり弱くなったりした場合、免疫の働きを正常に調節する能力のことです。
自家脂肪由来間葉系幹細胞とは?
患者さん本人の脂肪から採取した体性幹細胞のことを指します。自分の細胞ですので安全に治療することができます。
脂肪採取時間はどれくらいかかりますか?
約30程度で完了します。入院の必要がなく日帰りができます。
入院は必要ですか?
日帰りの治療となりますので、入院は不要です。
治療時間はどのくらいかかりますか?
治療は投与する細胞数によって変わってきますが、2億セル(個)の静脈投与の場合だと約2時間半の治療時間となります。
脂肪採取してからいつ幹細胞治療が可能ですか?
脂肪採取後、6~8週間後に治療が可能です。